Nreal Airのアプリケーションを開発する 前編

目次

はじめに

こんにちは。HoloLensチームの道下です。

今回はUnityを使ったNreal Airのアプリを開発する手順について紹介します。

Nreal Airの概要

Nreal AirはNrealが販売するARグラス(3DoF)です。

本体重量は79gと非常に軽量で、対応するスマートフォンをミラーリングして映像を投影します。また、Nebulaアプリを使用することで、コンテンツを空間上に配置することや開発したアプリを起動することができます。

NrealAirの対応端末はこちら

開発環境

Windows10

NRSDK 1.8.0

Unity 2020.3.25f1

事前準備

スマホにGoogle Play StoreからNebulaアプリをインストールし、会員登録をしておきましょう。

下記のような画面になれば、準備は完了です。

Nreal Airのアプリ開発

1. 新規プロジェクトの作成

UnityHubから新規プロジェクトを作成します。

2. NRSDKのインポート

こちらのページからNRSDKをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルをクリックし、作成したプロジェクトにインポートします。

3. Nreal Air向けに設定を変更

プラットフォームをAndroidに変更する

File→BuildSetting(もしくはCtrl+Shift+B)でBuildSettingを開き、PlatformをAndroidに変更します。

プレハブを追加する

シーンにNRCameraRigとNRInputを追加します。プレハブはNRSDK/Prefabに格納されています。

NRCameraRigがカメラの代わりになるため、MainCameraは削除しておきます。

Nreal Air向けにプロジェクト設定を変更する

NRSDKでは、プロジェクト設定を簡易化するためのツールが用意されています。

NRSDK→ProjectTipsでProjectTipsを開き、Accept Allを押します。

これで設定は完了です。

4. オブジェクトを配置する

グラス越しに見えるオブジェクトを配置します。

カメラの前(Z:3~4m辺り)に適当なオブジェクトを配置します。

5. ビルド

スマートフォンをPCに接続します。(オプションはファイル転送にします)

UnityでFile→BuildSettingからBuild And Run(もしくはCtrl+B)でビルドします。

※ビルド後、自動的にアプリが起動しますが、NrealAirではNebulaで起動する必要があるため、一度アプリを閉じておきます。

6. スマートフォンでアプリを起動

スマートフォンとNreal Airを接続する

スマートフォンとNreal Airを付属のコードで接続します。その後、Nebulaアプリを起動します。

Nebulaからアプリを起動

NebulaのMRモードを選択します。MRモードではスマホをコントローラとして操作をすることができます。

メニューから作成したアプリを選択して起動します。

もしRayが正面に表示されていない場合はホームボタンを長押しすることでRay位置のリセットができます。

作成したアプリをNreal Airで起動することが出来ました。

おわりに

今回はNreal Air向けアプリを起動するまでの手順を紹介しました。

後半ではオブジェクトやUIとのインタラクションの方法について紹介します。

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