Unity Reflectとは?
UnityアプリでCADデータを使おうとするとデータの変換が必要だったりアプリ入れ替えが
必要だったりコンテンツの自動作成、読み込みの仕組みを用意するのが面倒だったりしました。
これらの問題を解決してより簡単にCADデータを共有することができたり
リアルタイムで反映された内容が確認できるサービスです。
具体的には以下のような機能を標準でサポートしています。
Revit
- ワンクリックでのデータ共有
- 更新のリアルタイム反映
Unity
- CADデータの取得
- 更新のリアルタイム反映
- モデルのフィルタリング
- 日時による自然光のシミュレーション
- サイズの測定
- AR・VR対応
事前準備
ライセンスとしては以下が必要になります。
UnityProライセンス
Unity Reflectライセンス(もしくはトライアル登録)
今回の検証では以下のソフトウェアを使います。それぞれインストールまで完了していることを前提とします。
Unity Hub2.4.3
Unity 2020.3.3f1
Revit 2018
検証につかう3Dモデルは何でもよいですが今回はUnity Japan OfficeのRevit用のデータを使用します。
ダウンロードはこちらのサイトから問い合わせを送ってからメールでリンクが送られてきますので
面倒な方はRevit公式のものを使用するといいと思います。
導入
Unity Reflect
Unity Reflectに登録したときにメールが届いているのでリンクからReflectInstaller.exeをダウンロードします。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-766x1024.png)
以下にチェックを入れてからインストーラーに沿って準備を進めていきます。
Unity Reflect Service and UI Components
Unity Reflect Review
Autodesk Revit plugins
インストールが終わったらUnity Reflect Dashboardにてログインします。
この時にUnity Hubと同じアカウントでログインしておいてください。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-1-1024x684.png)
ログインできたら準備は完了です。
Revit
用意しているCADをRevitで開きます。
今回はUnity Japan Officeを開きました。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-2-1024x563.png)
上部のウィンドウにUnity Reflectのメニューが追加されていますのでExportかSyncを選択します。
今回はリアルタイム更新を試しますのでSyncを押します。
Unity Reflectの画面が開きますのでNew Project新しくProjectを追加します。
ここで追加されるProjectとはUnityProject単位ではなく3Dデータ単位になります。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-3-1024x754.png)
追加されたらSyncを押します。
Sync状態になったらExportが非活性状態になり、Syncのアイコンが変わりますのでこれで準備完了です。
Syncを切る場合は再度Syncを押すと切断されます。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-4-936x1024.png)
Unity
プロジェクトデータをGitHubからCloneして使います。
https://github.com/Unity-Technologies/com.unity.reflect.viewer
ブランチは変更せずdevelopのままUnityで開きます。
UnityHubから開くと使われているUnityのバージョンが表示されますのでわかりやすいのでオススメです。
ReflectのSceneを開き準備完了です。
動作確認
Unityで再生を押します。
アプリケーションで開始した場合はアカウント認証が入りますがUnityEditorで実行した場合はUnityHubと同じアカウントで自動的にログインされます。
アカウント認証が終わると先ほどのRevitで保存したデータが表示されます。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-5-936x1024.png)
Revitで先ほど保存したデータを選択するとCADが表示されます。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-6-936x1024.png)
Revit上で変更を加えてリアルタイムに更新がかかっているかを確認をしました。
Revit上でオブジェクトを非表示にしたり移動しているのが更新されていくのがわかります。
ほかの機能も試してみます。まずはフィルタリングと表示非表示を試してみます。
左のUIからフィルタリングメニューを開きます。
今回はフレキシブルダクトで試してみます。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-10-936x1024.png)
プロパティを選択すると選択したものだけがハイライトされて表示されるようになります。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-9-936x1024.png)
目のアイコンを押すと選択したプロパティを持つオブジェクトが非表示になります。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-11-936x1024.png)
メジャー機能も入っているので大きさも図ることができました。
始点と終点を指定するだけで使いやすく、より正確に測りたいときは選択した点を微調整できるみたいでした。
![](/wp-content/uploads/2021/06/image-12-936x1024.png)
基本的な機能が備わっていて使いやすい印象でした。
またアップデートがあれば投稿していきますのでお楽しみに!
参考
https://unity.com/ja/products/unity-reflect
https://github.com/Unity-Technologies/com.unity.reflect.viewer